2015年11月10日火曜日

日本人が作るフィリピンの笑顔

フィリピンで身寄りのない子供の養育施設を運営する澤村信哉さんが9日、関西
大学で会見を行った。会見は、自身の活動について写真や動画を用いながらの講
義。間には澤村さんが自身の考案・制作した竹の楽器を演奏する場面もあり、終
始明るい会見となった。澤村さんの施設で、厳しい環境に置かれながらも明るく
成長していくフィリピンの子供たちの笑顔が印象的であった。
 澤村さんが運営する施設があるのはフィリピンの最南端、ミンダナオ。紛争が
起こる地域として危ないと考えられ、海外からの進出もなく、あまり開発が進ん
でいない地域である。それゆえお島には今も多くの自然が残っている。漁業と農
業が中心で、子だくさん、大家族の家庭が多く、イスラム教徒が主流である。核
家族が多い日本にいては想像できない幸せそうな田舎であるが、離婚や親の事情
で、親族と暮らせなくなってしまう子供はいる。そんな子供たちがやってくるの
が澤村さんの運営する、「House Of Joy」である。現在この施設では18歳未
満のフィリピンの子供たちが生活を共にしている。子供たちが施設を巣立つのは、
親と再び暮らせるようになるとき、または18歳を迎えた時である。大学にいく
子や、就職する子もいるが、澤村さんをはじめとするスタッフは子供たちの将来
を、ともに考え、支援を行っている。施設に来たときは誰も信用できなかった子
供も、仲間と生活するうちに笑顔があふれ、施設を実家として立派に巣立ってい
く。
 澤村さんは設立者が病で倒れたことをきっかけに2008年、その仕事を引き
継いだ。フィリピン政府からこういった施設への支援は一切なく、日本からの寄
付金をもとに、音楽活動や似顔絵を描く仕事をしながら活動している。ネット広
告などの募金のほか、日本人向けに「楽しい場所だから遊びに来てください」と
いう宣伝で滞在費を寄付金にする活動、現地の竹を使った楽器の販売なども行っ
ている。
 「理想は孤児院が無くなることだが、それは無理な話だ。フィリピンの地方行
政からの支援が行われ、現地の人々で自治運営することが望ましい。」「これか
らも、子供も、訪れた人も楽しい場所として居続けたい」と語った。


情14-0469 村尾彩希
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関西大学 総合情報学部 村尾彩希
学籍番号:情14-0469
E-mail:k997678@kansai-u.ac.jp
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