「HOUSE OF JOY」とは1997年に烏山夫妻によってフィリピンに創設された孤児
院である。ここでは事情があり親と暮らすことができなくなった子供たちが寝食
を共にし、生活している。どうしても孤児院というとネガティブな印象を持って
しまいがちであるが、『HOUSE OF JOYは「かわいそうな場所」ではなく「楽しい
場所」である』と、澤村信哉さんは言った。
私は、彼の話を聞いて孤児院に対するイメージが大きく変わった。なぜなら、
子供たちが皆弾けるような笑顔で生活をしているからだ。もちろん、HOUSE OF
JOYに来た当初から笑顔で生活できていたわけではない。そこにいる仲間たちが
笑顔をもたらしたのだ。写真に写る彼らの笑顔に嘘はないだろう。澤村さんが言
う「楽しい場所」は共に暮らす子供たちがお互いを心から仲間だと思い慕いあう
気持ちから作り上げられていくのだろう。
また、「HOUSE OF JOY」の運営方針にも考えさせられる点が多くあった。孤児
院の運営には少なくとも700〜800万円の資金が必要である。このような大金を集
めることは、そう簡単なことではない。「HOUSE OF JOY」では、遊びに来てくれ
た人の滞在費を運営資金に充てている。かつて、孤児院の運営に際して寄付をし
たことがあるのだが、それを行っていた機関ではどこかさみし気な表情の子供た
ちの写真とともに寄付が募られていた。この寄付金の募り方にも「楽しい場所」
であることや、それを知ってもらおうという気持ちが表れており、素敵だと感じ
た。
「HOUSE OF JOY」で孤児院で育った子供たちは長くても18歳で卒業し、それぞ
れの道に進み始める。澤村さんは「この場所が何年たっても子供たちにとっての
実家のような場所でありたい」とおっしゃっていた。 このような思いが、子供
たちにとっての「楽しい場所」を作ることにつながっているのだろう。
創設者である烏山さんの思いを繋ぎながら、大きな理想を持って子供たちと関
わる澤村さんの話に大きく心を打たれた。私も遠方からではあるがこの場所がよ
りよくなるように協力出来たら、と思う。
aono mizuki
k243224@kansai-u.ac.jp

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